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織田信長家督時の織田家長老『藤原寛近作』(織田寛近)和泉守兼定(之定)渾身の江義弘写し桐紋最上拵え付田野辺先生鞘書き特別保存刀剣鑑定書

銘文『藤原寛近作』 (織田寛近)官位は遠江守。尾張国川村北城主。種別 刀  長さ 二尺二寸(計り場所での1寸余り誤差あり教育委員会に問題ないこと確認済み) 反り 六分 元幅29.8ミリ 元重6.7ミリ 先幅19.7ミリ 先重4.2ミリ 刀身重量607グラム (すべて約です) 福岡県教育委員会 
織田信長が家督を継いでいた時代の織田家長老織田寛近の作刀です。(家督を継いでいる信長が反対しているにも関わらず今川義元との和睦を結べると言うことはこの当時は信長より立場が上ということになります)
織田寛近の刀は全てに之定が助力しており、実質は銘ぶりから出来まで和泉守兼定の作であった。(本刀も永正期の之定の銘そのものです)その初期こそ大半が之定の作ゆえ合作といった形をとっていましたが、当主の信秀や信長などに士気を鼓舞するために渡す際は自身自らが作成したと証明するために合作者(之定)の名前を入れていないと思われる。
故に単独銘はかなりの唯一無二の逸品で有り、作風は完全な之定の永正時代のあぶらがのった壮年期の最高傑作を見るが如くである。
またこの古刀の大名以上のクラスが作刀するのは菊一文字が有名であるが、こちらも御番鍛冶の単独銘と同等かそれ以上の価値があることも注目される。
他に類例がなく、販売してしまうともう2度と手に入ることができない逸品である。
之定が単独で作刀するより遥かに労力を使ったことは先ずは間違いないと思われる。
田野辺先生も之定の作である旨も記載されており、そもそも之定の中でも群を抜いている出来であることから刀匠ではない人間に作ることは難しいと鞘書きがある。私も当然そういう解釈である。
一族の士気を上げるために作刀したと記載があることからかなり特殊な作刀であることは間違いがない。
天文20年(1551年)12月、病気の信秀に代わって今川義元との和睦交渉の書状を交わしています。当時、信秀の嫡男である信長が家督を継いでいたが、信長は今川との和睦に反対していたらしく、信秀の意向を受けて一族の名代である寛近が今川義元に対する返事を認めたとあります。 このエピソードからも家督を継いでいる信長をさしおいて信長の意向を無視出来る立場から当時の長老的立場であることがわかります。
そのエピソードからも一族の士気を上げるために作刀は当然ながら信長が家督を継いだ際に自ら刀剣を造ってプレゼントしたなどの推測も成り立ちます。しかも合作銘ではなく、個人単銘のために余程の一族の者にしか作刀したと思えず、之定に助力させ、相槌だけではなく色々な部分で(当然大半は之定の作刀ですが)御身ずから手を煩わせたと思われます。従って自らより立場が上、または上になる状況下の信長や信秀に渡ったと考えるのが自然な気もします。


之定は切れ味が抜群だったため、戦国時代当時から、多くの戦国武将達に愛されました。江戸時代は千両兼定と言われ五千万円以上の価格を付けられ、ほぼすべて大名家により所有され名高く現存作少ない貴重な御刀です。
本刀は本工の常の美濃伝とは相違し、柾目が交じり、地中の働きは地沸がよく付いて、地景が顕著です。
刃文は小湾に乱れが入り、刃中の働きは、匂いが深くて小沸がよく付き、ほつれや打除け砂流し金筋がしきりにかかっています。地刃共に明るく冴えて古作郷義弘を写した唯一無二の最高傑作です。さすがは織田家長老の作品として銘を単銘で入れているだけあって之定自身も並大抵のプレッシャーではなかったと思われます。

兼定は室町時代に美濃国関で活動した刀工。「関の孫六」と称される兼元とともに関鍛冶を代表する存在です。
また、本刀に付属する桐紋拵えも上品な中にも派手さがあり、詫びさびをしっかり現したまさに極上の拵えが付属しております。ツナギも白鞘にピッタリと入り、刀身もピッタリ拵えに入ります。まさに最高の拵えに最高の刀が付属して、最高の有名人が所有していたと思われる唯一無二の御品です。
ちなみにこちらは現存品がないため評価が非常に難しく、私自身が全て気に入って相応しいと思った評価で購入しております。従って激安というのではなく、唯一無二の逸品を欲しがる方向きです。また、写真ほど古研磨ではなく、充分このままで鑑賞できる状況です。ただ、研磨したらとんでもない刃の働きがもっと分かり易く郷義弘みたいになると思っております。その姿を見たいのでこちらの価格で購入頂けることが決まったお客様には無鑑査監修での研磨を私負担で施したいと思っております。
御自身での研磨を考えている方は別途ご相談いただければと思います。

織田信長家督時の織田家長老『藤原寛近作』(織田寛近)和泉守兼定(之定)渾身の江義弘写し桐紋最上拵え付田野辺先生鞘書き特別保存刀剣鑑定書

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