銘文『重則』 種別 たち 長さ 72.4センチ 反り 1.8センチ 元幅32ミリ 元重7.5ミリ 先幅19ミリ 先重5ミリ 刀身重量801グラム (すべて約です) 栃木県教育委員会
第56回重要刀剣にて同じ刀工の重則が指定されておりますが、それと比較してもひけをとらない一振りです。
地肌は淡く映りが立ち、非常に繊細な地肌で刃文は細直刃を基調に小乱れ、小互の目、小丁子を交えて小足がよく入り、出来は古一文字を彷彿させ、古趣な働きを示した同工及び同派の作風を知る上で大変貴重な一振りです。
和気は鎌倉時代末に備前国和気荘に在住した刀工で、重則、重助がおり和気の地は古備前刀工の故地で古備前の流れを汲み現存作は稀有で重則は元享四年紀(鎌倉時代)の作が現存し鎌倉時代後期の長船物に近似した作を残しております。