銘文『角秀國鍛之』(角秀國,元興)『寛政四年二月日』種別 刀 長さ 70.3センチ 反り 2.3センチ 元幅30ミリ 元重8.6ミリ 先幅19.7ミリ 先重5.8ミリ 刀身611重量グラム (すべて約です) 福島県教育委員会
人気があり会津藩では当時もっともランクが上だった幻の刀工角秀国(元興)の大変珍しい刀です。
寛政4年に藩主の命によって相州伝を学びに元平に師事したといわれております。まさかのその時代の年季が入っており、茎仕立ては師水心子正秀そのものですが、出来は元平の最も得意とする相州伝を色濃く反映したまさに相州貞宗そのものの出来となっております。まさに正秀と元平が合作で良いとこどりで造ったような作品であり、まさに最高傑作の一振りといえると思います。一見すると温和な出来に見えますが直刃とは全く違った相州貞宗の極めのお手本のような出来です。
また、拵えもその時代の拵えと思われ、上品ながらも派手さが充分でおしゃれであり、金の着せてる部分も非常に太い。ハバキもその時代の太い金を着せているように見える。拵えだけでも相当高額な印象をうけます
最初会津道辰門。角秀国。大八と称し宝暦四年陸奥国会津の生まれ。後に江戸に出て水心子正秀に学ぶ。寛政4年に1年のみ藩命を受けて下向し元平に相州伝を学ぶ、元平より元の字を貰って名を元興と改める。幕末に京都で作刀し、新選組隊士の注文に応じるなどの活躍で知られる。













