銘文『無銘』 種別 刀 長さ 69.7センチ 反り 1.4センチ 元幅34ミリ 元重8ミリ 先幅24ミリ 先重6ミリ 刀身844グラム (すべて約です) 岩手県教育委員会
同田貫は肥後国熊本で作刀され古刀末期に菊池よりの玉名へと移住した菊池延寿鍛冶の後裔です。天正十六年加藤清正が肥後に入国して北半を領するとともに延寿鍛冶の後裔を召抱え、熊本城の城備刀を作らせた。これらが肥後同田貫鍛冶一門であり、「折れず曲がらず同田貫」と歌われ、物切れ優秀な実用的価値の高い刀を鍛刀して乱世戦国の世に全盛期を迎えました。代表工には清国や正国おります。
相州気質を兼ね備え、身幅、重ね厚くゴリゴリであり、地鉄は板目に流れ肌を交えて、地沸よくつき、刃文は互の目で金線や沸えが交じる華やかで頑健な姿態も魅力的であり、同工及び同派を代表する傑出した一振りです。