銘文『一』 種別 刀 長さ 二尺二寸三分 反り 六分 元幅30ミリ 元重7ミリ 先幅19ミリ 先重5ミリ 刀身729ラム (すべて約です) 栃木県教育委員会
在銘の一文字として伝わって来たものですが、重要美術品などになっていなかった為か新たに一文字として認められるには厳しく、だからと言って偽臭は一切なく、出来も古一文字の如く傑作なことから法華と極まっております。
柾目を交えた小板目肌が素晴らしく、地沸つき匂口締まりごころに小沸がつき、小足細かく良く入る小乱刃で古調さを感じさせる素晴らしい名刀です。
法華は備後国で三原派とは別系の備後国葦田郡の国分寺跡に於いて鍛刀した一派で、法華一派の鍛刀年代は南北朝時代より始まり在銘品では、一乗・兼安・行吉・重安・重家・信兼等の作が現存しています。