銘文平戸左『盛吉』 種別 刀 長さ 65.2センチ 反り 2.0センチ 元幅30.8ミリ 元重6.5ミリ 先幅19.3ミリ 先重4.5ミリ 刀身588グラム (すべて約です) 金着せハバキ 東京都教育委員会
薫山日々抄続三に所載で本間順治先生の鞘書きがある名物『太閤左文字』にそっくりの出来の見事な平戸左盛吉の最高傑作である。時代は南北朝末期から室町初期の刀工
参考に同工の重要刀剣の図譜をみていただきたいのですが、末左を含めてもこのような大左に勝るとも劣らない出来はないと思われる。
鍛えは小板目肌よく練れてつみ、大模様の板目と流れ肌交じり、地沸厚くつき、細かな地景入り、かねに潤いあり、つよく冴える。刃文は、大のたれに小互の目と尖りごころの刃を交え、足入り、匂深く、小沸つき、処々荒めの沸がまじり、砂流し・金筋かかり、細かな湯走り入り、区際はめだって焼込みを見せ、匂口明るく冴える。帽子は突きあげて尖り、返りを深く焼下げ火炎の如く働きがある。茎は生ぶ。
とくに地刃の冴えは抜群であり、地刃に匂いの部分とつぶらな輝く沸が烈しくつくところとがあって、沸の変化の妙をいかんなく見せている。帽子の返りを深くつよく焼下げる状は太閤左文字の特徴で、本作も見事に再現している。
太閤左文字は大左の特色を存分に表示して余すところがなく、保存のよさでは並ぶものがあっても、出来のよさでは他の追随を許さず、大左中の白眉と称すべきものである。と云われている。











