銘文『仲真』 種別 刀 長さ 67.4センチ 反り 2.4センチ 元幅31ミリ 元重7ミリ 先幅23ミリ 先重5ミリ 刀身688グラム (すべて約です) 島根県教育委員会
入鹿鍛冶の来住は南北朝末期の明徳頃で、大和の手掻包貞が初代とされております。
出来は覇気に満ちた家宝に相応しい奇跡の名刀で、凄まじい乱れ映りが立ち、美しい反り姿で他を圧倒しております。
まさに一線を逸脱したこの上なき最高の出来であり、地刃共に福岡一文字の最盛期を彷彿させ、板目肌よく詰み潤うような地肌に互の目丁子を焼き平地には凄まじいほどの映りが立ち、金線、砂流し、沸え交じり、匂口明るく冴え、全面が働いているという表現が正しいのかもしれません。
実物は写真以上に素晴らしく本工の示す最高傑作と云える一振りです。