銘文『相州住伊勢大掾綱広』 種別 剣 長さ 64.4ンチ 反り 0センチ 元幅29.3ミリ 元重7.3ミリ 先幅23.8ミリ 先重5.1ミリ 刀身526グラム (すべて約です) 大阪府教育委員会
虎徹に作風が近似し、当時新刀一上手と称された5代伊勢大掾綱廣は虎徹の師と云われております。
まさに虎徹の傑作直刃でこういった当剣の出来を風習するような刀が存在し、師弟関係がうなずける資料です。刀サイズの長剣自体殆ど現存せず、その作が超有名工伊勢大掾綱広によるとなるとまさに奇跡の長剣といえます。若干スレや薄錆があっても昔の良い研磨で目立つような傷は見られず、最高の出来の剣で刃文は直刃の中に、働きだらけの地鉄に太い金線が走り、刃中に激しい金筋入り、砂流しがかかり、匂口大変明るく、とんでもなく優れた出来映えを示した覇気ある相州伝の傑作です。
「綱広」の初代は、古刀期にあたる室町時代後期に、相模国で活躍した「末相州」を代表する名工でした。相州物の刀工一派の多くは新刀期を迎えることなく途絶えてしまいましたが、綱広は、15代、明治時代に至るまで作刀を続けていたのです。
本剣を制作した5代・綱広は同家随一の良工であり、その腕前は新刀一上手であると評されるほど。1660年(万治3年)には「伊勢大掾」、1678年(延宝6年)頃に「伊勢守」を受領しています。













