銘文 『播磨大掾藤原重高』 『越前住兼植』 種別 わきざし 長さ 59.8センチ 反り 1.5センチ 元幅 30ミリ 元重 7ミリ 先幅19ミリ 先重4.5ミリ 刀身重量 492グラム (すべて約です) 日本美術刀剣保存協会鑑定書付 島根県教育委員会
希少な合作刀で小板目肌が細かく詰んだ精美な鍛えに、刃紋は得意とする互の目乱れを華やかに焼きライトにあてない状態でも刃の働きの凄さがわかり、少しあてると山の裾野を望むような凄い働きを見ることのでき、両者の実力を十分に魅せる至宝の一振りです。
兼植は越前兼法の門人で、後代は江戸、越後、で繁栄する、越前を代表する刀匠の一人です。
越前兼植の切れ味には定評があり良業物としても有名で、新選組隊士の武田観柳斉の愛刀としても知られています。
重高は越前鍛冶の代表刀工で時代は寛永から天和頃の慶長新刀です。生国は信州飯田で、関兼則門人となり、天正頃兼則の越前移住に従って移住してきました。