銘文 『果』 『昭和丁丑季二月吉日作』 種別 短刀 長さ 22.6センチ 反り 0センチ 元幅 23ミリ 元重 6ミリ 刀身重量 132グラム (すべて約です) 日本美術刀剣保存協会付 秋田県教育委員会
戦前戦中を通して大いに活躍した天才刀匠で現代刀最高位に位置する「国工」 という刀匠最高位の称号を持つ柴田果短御刀で存在する刀は非常に少なく希少です。
非常に健全で出来も群を抜いており、則重を写した松皮肌、相伝の作風で刃縁には沸、ほつれ絡んで刃中は明るく冴え素晴らしい働きを示しております。
本名、柴田政太郎は明治十七年、秋田県雄勝郡、現在の羽後町の名家、素封家に生まれ。戦前、戦中に活躍した刀匠最高位の「国工」の称号を持つ刀工です。
多くの才能に恵まれ、俳句、水墨画、書にも優れた才能を発揮した。
幼い頃より鍛冶にも興味を示し、刀匠になってからは独創的な大和伝と相州伝を加味した独特な日本刀鍛錬法を研究し完成させました。
昭和九年帝展入選を始め、総理大臣賞、特別賞、陸軍大臣賞など数々の受賞を果たし、
最優等の故を以って皇室への献上刀を収めるなどの栄誉を得、刀匠最高位の「国工」の称号を得ました。
戦前戦中を通して大いに活躍した異色ともいえる天才刀匠で、新作日本刀展審査員・権大宗匠の栄誉に預かり、聖代刀匠位列表、神品の列12名の一人に列位するなど最高位の評価を得ました。