銘文『無銘』 種別 わきざし 長さ 32.8センチ 反り 0.4センチ 元幅29ミリ 元重5ミリ 刀身214重量グラム (すべて約です) 福島県教育委員会 日本美術刀剣保存協会鑑定書付
七世本阿弥という方の鞘書きで美濃国金重と極められており、当たり同然と思いますが協会の鑑定は浅野家に仕えた名工として名高い播磨守輝広と極まりました。
地景を交えた躍動感ある小板目鍛えが詰み、洗練された地沸、砂流しが厚く付き、刃縁には沸、砂流しが溢れる古刀名作を見るような素晴らしい御刀です。
二代輝廣は尾張国蟹江刑部の子で、名を甚八、初銘を兼久、初代肥後守輝廣の門人で当時清洲二十万石の領主であった福島正則が慶長五年(1600)芸州廣島五十万石の城主として転封した際、初代輝廣とともに廣島に移住、二代目を継ぎ、福島正則のもと播磨守を受領し、福島家に仕え、のちに浅野家に仕えた名工です。刀剣要覧に於いても高額評価となっております。