銘文 『美濃守藤原寿命』 種別 わきざし 長さ 54.5センチ 反り 1センチ 群馬県教育委員会 元幅32ミリ 元重6.5ミリ 先幅21ミリ 先重4.5ミリ 刀身499重量グラム （約です） 日本美術刀剣保存協会鑑定書付
貴重な『美濃守』受領名入りの寿命です。
寿命は昔からおめでたい名の為に大変貴重品として扱われておりました。
本作は得意の子互の目丁子刃を焼き刃縁には沸、ほつれ絡んで刃中は明るく冴え働きは実に見事です。
良い金具を施した素晴らしい黒蝋色拵え付です。
寿命は鎌倉時代より続く名門刀工です。もともとは大和から移住したものと考えられます。大和手掻派の流れを汲み、鎌倉時代に美濃国へ移住した後、新刀後期まで本国美濃や隣国の尾張で活躍し続けその名前がめでたい事からご祝儀や献上品として武家社会で重宝されたと言われます。 尚、新刀期における寿命は、慶長頃の丹後守寿命を初代とし四代、五代と続きます。
